初詣大護摩供について

正月三が日の深大寺は約20万人の初詣参拝者で境内外は溢れ終日賑やかです。
特に元三大師堂(がんざんだいしどう)では1月1日午前0時、除夜の鐘とともに迎える新年最初の行事として、住職以下、深大寺全僧侶により天下泰平、国家安穏、仏法興隆を祈願する修正会大護摩供(しゅしょうえおおごまく)が執行されます。

「修正会(しゅしょうえ)」とは文字通り「正月に修される法会(ほうえ)」であり、深大寺では厄除元三大師さまの御威力、御利益に預かって厄除、家内安全、商売繁盛、身体健全、交通安全等の諸祈願をご希望される皆々様の護摩祈願とを併せるかたちで執行されます。

修正会大護摩供について

その回数は正月だけで約200座ほど行われ、約40分から60分間隔で護摩祈願ご希望の皆様方に対応しています。護摩祈願自体は約25~30分です。堂内では大導師の天台声明(しょうみょう)が朗々と唱えられるなか、両脇の護摩壇で護摩の秘法が修され、やがて激しく燃え盛る火柱とともに大勢の僧侶が太鼓にあわせて経典を読誦します。

千年以上にわたって深大寺に伝えられてきた天台密教の秘法と御参詣の皆様方との真摯な祈りとが合わさった堂内はさながら法悦の境地と化し、新年を迎えるにあたりもっとも相応しいひとときとなるのではないでしょうか。なお、修正会後も年間を通して皆様の諸願円満を祈る大護摩供が毎日行われております。